ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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「ほら、早く行こっ」

「えええ、新しいクラスだよっ!?最初の印象って重要なんだよ!?」


そんな普通に入っていっちゃっていいんですか!?


あたふたして足を止めた苺花に、いおちゃんは呆れ顔で深いため息。


…うぅ、呆れ顔でも絵になりますね。


そんな厳しい顔をしながらも、苺花の手を優しくつかんで一緒に教室に入ってくれる。

こんなところが、いおちゃんの素敵なところなんです。


まぁこれ、毎年新学期恒例の様子なんだけどね。


「苺花、席今年も前後だよ!窓際から2列目の後ろ!」

「…わああ、やった!いおちゃん好きぃーーっ!!」


元気いっぱいな苺花に、いおちゃんの笑顔到来。

またまた新クラスのクラスメイトが一斉に注目。


いおちゃんの笑顔、やっぱ美しいもんなあ。

苺花もあんな風に大人っぽく綺麗に笑いたいのに。


自分の子供っぽさに、また悲しくなった苺花は、肩を落として席に着いた。
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