ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

「苺花ちゃんたち!私たち、今から着物レンタルに行くの!2人も一緒に行かない?」

「2人とも絶対似合うからさ〜!着て一緒に写真とろーよ!」

「うちら写真映えスポットいっぱい調べたん
だ!」


わあ、、またいおちゃんのファンかなあ…。


男の子たちと熱心に清水寺までのルートを話し合ういおちゃんの方にときおり視線を向けながら話す女の子たちに、ぼんやりとそんなことを考える。


「苺花ちゃん?」


ぼーっとしている苺花を不思議に思ったのか、女の子たちはもう一度呼びかけた。


「あっ、えと、苺花たち、清水寺に行く予定で、いまそれ話しててね…」


せっかくの京都だし、着物着たいけど…。

なんて勝手なことを思いつつ、
ちらっといおちゃんに恋する男の子たちを見ると、男の子たちは敵を見るかのように女の子をじっと見つめていた。
< 61 / 215 >

この作品をシェア

pagetop