ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

「おい、俺らが先に誘ったんだよ!」

「なによ、先とか関係ないでしょ?」

「あるだろ!」

「ふーん、じゃああんたたちは、苺花ちゃんと伊織ちゃんの着物姿見たくないわけ?」

「そっ、それは…ずるいだろ」


焦ったように頭をかく男の子に、

にやにやしながら肘で小突く女の子は余裕の表情。


喧嘩になるのではと、そわそわしていた苺花は、仲の良さそうな言い合いに安心しました。


そういえばこのふたり、幼なじみだったっけ〜、、


楽しそうに言い合いをする2人を眺めながらまたぼんやり。

苺花の悪い癖だねえ。


ぼんやりタイムに入った苺花を、現実へと引き戻したのは、話を終えたいおちゃんだった。


「苺花、どーしたの?」

「…へっ?あ、あのね、私着物きたい!」


突然の言葉に、いおちゃんはキョトン顔。

そんな顔珍しいね、かわいいよ!!♡


ほらほらいおちゃんに恋してるらしい男の子なんて倒れそうに真っ赤な顔だよ。
< 62 / 215 >

この作品をシェア

pagetop