ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

ーーガラガラッ


少ししたら、先生が教室に入ってきた。

その音に、賑やかだったみんなは一斉に席につく。


みんなが座るのを待ってから先生は話し出した。


「はい、みなさん、おはようございます。」


ひとことひとことのスピードの遅さに衝撃を受けた、苺花。

それは皆も同じだったようで、
少しの沈黙のあとに、一斉に笑いだした。


「ははははっ、話すのゆっくりすぎだろっ!!」

「キャラ濃すぎ!最高!!」


口々に騒いで、教室は休み時間以上の賑やかさになった。


「先生、もう歳なので、話し方については馴れていただいて。

今年度、君たちの担任になる、日向~Hyuga~です。」


こんなに賑やかで、笑われてるのに、全く動じずに話を続けちゃう日向先生、面白いなぁ。


細くてちょっと腰も曲がってて、全体的に可愛らしいフォルム、だけどなんだか貫禄はある。

みんなに笑われてもにこにこしてるし。

ま、優しそうな先生で、苺花安心!


そう思い、苺花は、先生の話をニコニコしながら聞きました。


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