ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
「……?」
時刻は夜中の2時ごろ。
ご飯の後すぐに寝ちゃった苺花たちは、せっかくの修学旅行なのに10時には寝てしまっていて、こんな時間に目覚めてしまった。
隣のベッドでは、いおちゃんが気持ちよさそうに寝ている。
この寝顔、みんなは死ぬほど見たいんだろーなー…。
例えば、いおちゃんの寝顔を写真に撮って、誰かに与えたなら、その写真は高額な値で取引されるかもしれない。
そんなことを考えつつ、馬鹿みたいだと首を振った。
「のど乾いたなあ。」
ペットボトル飲料は昨日全部飲み切ってしまったようで、苺花は自動販売機を探しに部屋から出ることにした。
私たちが泊っているのは旅館の6階。
確か、3,4階には男の子、5,6階には女の子、だったかな?
異性の階には立ち入っちゃダメなんだって~。
6階の自動販売機には、水、お茶などすべて売り切れてしまっていて、みんな考えることは同じだと、少しため息。
3,4階には、入れないし、1階のロビーにあったかな?降りてみよう。
そう思いエレベーターに乗ると、5階で止まって、女の子たちが乗り込んできた。