ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
「あれ?苺花ちゃん?どーしたの?」
夜なのにうっすらとメイクをして、有名ブランドの可愛いルームウェアを着た女の子たちと、
スッピンで、半そでにジャージという苺花との違い。
少し恥ずかしくて、苺花は小さな声になってしまった。
「ん、のど乾いちゃって…」
「そっか!6階何にもなかったよね(笑)」
「てか、苺花ちゃんスッピン!?超かわいい~」
「肌つやつやすぎない?ほんと神様って不公平…」
「いやいやいや、みんなほんとに女子力高くて、凄いよ。」
褒められたけど、みんなの方が絶対にかわいい…!!!
逆にみじめだよお・・・・。
そんな風に縮こまると、女の子たちは顔を見合わせる。
「あー、いやこれはね…」
女の子たちが何かを言おうとしたときに、エレベーターは3階で止まった。
「今から、男の子の部屋行くから、さ…」
「じゃね!苺花ちゃん、おやすみ!」
「あっ、うん、おやすみ~」
顔を少し赤くして、男の子の階へと降りていった女の子たちはそれぞれ恋をしているのは丸わかりの表情で。
青春だなあ、可愛いなぁ。
なんてそんなことを思った。