ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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安達くんの隣に並んで歩く。

実は玄関のすぐそこに自販機があったんだけど、その隣の喫煙所で、先生たちがお話ししているのが見えたから、安達くんが裏に回ろうと提案してくれた。


「安達くん、修学旅行楽しい?」

「伏見稲荷綺麗だったね!」

「京都には来たことあるの?」


非現実な時間が、いつもとは違うふわふわするような気持ちにさせて、
苺花はたくさん安達くんに話しかける。


安達くんは、「あぁ」とか「そうだな」とか
そんな返事が多いけど、それでもその声はやっぱり優しくて。

横を向けば、金髪が風に乗って綺麗になびいていて、それと一緒に、苺花の髪もふわっとなびいてきて、

安達くんと同じ風の中にいれることが嬉しかった。

そこから香る、いつもとは違うシャンプーの匂いも、楽しかった。
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