ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
「うーーーんっ!おいしいっ!!」
「美味しそうに食べる天然姫。
今日も視線集めてますよ。」
意地悪な顔で笑ういおちゃんに、苺花はため息。
いやいや、なに言ってんの。
この視線の原因は、いおちゃんだしっ!
そもそも、そんなに綺麗でお姉ちゃん気質なのに、悪戯っぽい笑顔も絵になるなんて、完璧すぎるんだよ!!
2年生になってから数週間。
特に変わったこともなく過ぎていく毎日。
クラスにお友だちもできて、とても嬉しいです!
「にしても、やっぱ1階分購買に近いだけで違うねっ!」
「だね、人気ナンバー1のやきそばパンGETは凄い。」
先ほど、全力ダッシュで廊下を駆け抜けた戦利品として手に入れたパンをゆっくり味わう。
「うーん!おーーいしっ!!」
ついつい上がってしまう口角はそのままに、苺花はニコニコ笑顔でパンを食べた。