君と私の距離

すると、いっちゃんは、私をゆっくり体を起き上がらせると、優しく、痛くない程度に抱きしめてくれる、

甘くて優しい香り、

だけど、体が痛くて、腕を回せない。

「いっちゃん、私、怪我酷いの?」

ときくと、
辛そうに、
「肋骨にヒビが入ってる。
腕にも、あとは全身打撲」

そういう、だけど、私は別によかった。
けど、
優斗の、ただならぬ雰囲気。
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