君と私の距離

考えがわかったのか、私の頭を撫でると、

「樹、三歳の頃からずっと優梨のこと好きだったからだと思うよ。」

頭の整理がつかない。
そんな私に優斗は、話を続ける。

「あとさ、上田裕也覚えてるか?あいつんときもさ、
一番に異変に気付いたの、樹なんだよ。」

杏里と優梨が撮った写真見て、すぐ気付いてた。
表情が暗いって、肩に痣があるって、俺、こんなに近くにいんのに、気づいて、やれなくて、ごめんな。」
そう言って静かに涙を流す、優斗。

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