夏休みの勲章
なんの目印もないけど、皆この場所にカブトムシをとりにくるのか、足下に草は生えていなかった。


窮屈そうに林の中へ入っていったおじさんのあとを、パパも体を丸めながら入っていく。


「ほら、真吾もお出で。」


「…うん。」


新しくママに買ってもらったTシャツを汚さないようにしながら、僕も林の中へ入った。


カブトムシ、いるといいな…。
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