夏休みの勲章
パパが優しく葉っぱを両手で包んで、少しずつ葉っぱをズラしていく。


「中を覗いてごらん。」


おっきなパパの手の中を、空けられた隙間からのぞいてみる。


真っ暗だったパパの手の中が、優しいみどり色の光であふれた。


ホタルのお尻は、みどり色の光が点いたり消えたりしてて、僕といっしょに呼吸してるみたい。


テレビで見るのとは違って、いつまで見ていてもあきないぐらい、ほんとに優しい光だった。
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