夏休みの勲章
第七章
ママの声が夢の中に聞こえてきて、ムクリと布団から起きた。


隣でいっしょに寝ていた、お爺ちゃんとお婆ちゃんの姿はどこにもなかった。


昨日は遅くまで起きていたからか、冷たい井戸水でお顔を洗っても、あんまり目が覚めない。


朝ごはんだって、体のどこに入っていったのかわからない内に終わっちゃってた。


パパは素早く朝ごはんを食べ終わると、着替えをすませてバタバタとお出かけしちゃった。


朝ごはんを食べたあとは、なんにもすることがなくて、縁側で足をブラブラさせながらとおくの方をボーッと眺めてた。
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