夏休みの勲章
このまがり角をまがれば、あとはずっと一本道だ。


振り返れば、お爺ちゃん家の屋根がかすかに見える。


一歩一歩、歩いていくたびにカブトムシに近づいていく。


それが嬉しくて、ワクワクしながらまがり角をまがった。


とおくに見えるガソリンスタンドが、昨日のホタルぐらい小さく見える。


でも…カブトムシがいるかもしれないから、行くしかないんだ。
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