夏休みの勲章
ところどころ薄れていたり、完全に消えている道路の白線を見つめながら歩きだした。


できるだけ楽しいことを考えながら歩こう。


楽しいこと…楽しいこと…。


ダメだ、お日様が強すぎて、楽しいことを考えられないよ。


弱音がでちゃったけど、前を向けば半分ぐらいまでは歩いていた。


揺れる空の虫かごを見て、絶対にカブトムシをとるんだと、もう一度自分に言い聞かせる。
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