夏休みの勲章
なんとかガソリンスタンドの前までついた。


水筒からキャップのコップに井戸水を移して、一気に飲みこんだ。


パパやおじさんが運転するトラックならあっと言う間だったのに、歩いてみるとすっごくとおい。


無理に楽しいことを考えるのは止めた。


今はカブトムシのことだけを考えるんだ。


そう思ってガソリンスタンドまで歩いてきたけど、ゆるいカーブの先には、また一本道があるってことを忘れてた…。
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