夏休みの勲章
「うん、約束する。パパ見て、カブトムシつかまえたんだよ。」


「そうか、それは良かったな。これで夏休みの絵日記も書けるな。」


あ…。


僕は手につかまえているカブトムシを、そっと木に戻した。


「どうしたんだ真吾?」


「せっかく俺と捕まえたカブトムシを逃がすのかよ。」
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