それでも、恋がしたい。第2弾
待合せ場所に先に着いたのは、
私でした。

きぃ 着いたよ!

なお 早いね、ちょっと
待っててくださいね!

ドキドキが止まらない。
どんな人だろう。
会って幻滅されないかなぁ、、、。

そのドキドキは、
写メ交換をしなかったせい。

会ってからのお楽しみ!とか言って、
お互いに顔を知らずに会うことに。。。

真っ赤な車と聞いてたけど、
車種聞いてもピンと来なかったので、
待ってる間、赤い車にいちいち反応した。

なお 着きましたよ!気づきましたか?

ラインが来て、周りを見渡す。。
わからない。。。
電話をかけた。

きぃ もしもし?わかりません。
どこに停めてますか?

なお きぃさんの車から斜め右の所です。
スモールライトにしてる赤い車です。

きぃ …あ!わかった!!
そっちに行っていいの?

なお どぞ。

電話を切って、ドキドキしながら、
赤い車に向かった。
運転席で、携帯をいじっている人が
見えた。

きぃ "コンコン"

なお どぉも。こんばんは。

きぃ こんばんは。いいですか?隣?

なお どぞ。

写メ交換してなくて、凄く恥ずかしいし、
緊張から、出ても私は下を向いたまま。

なお とりあえず、
ドライブしたんでいいですか?

きぃ はい。

なお どうしたんですか?
なんで下ばっかり見てるんですか?
顔を見せてくださいよ。

きぃ 恥ずかしいから!緊張してるから!!

なお そうですか…

ドライブ中、ずっと、下か外ばかり見て
話を凄くしてくれる彼を見れない
私がいた。
彼は、色んな話をしてくれたのに、
緊張で全く頭に入って来ない。。

1時間経たない位で、彼は元の
待合せ場所まで帰ってきた。
そして、車を停めて一言。

なお もう、遅くなるから帰りなさい。

え?なんで?と、私は思った。
何時までは、大丈夫ですと、最初から
伝えていた時間にはまだ早い。

きぃ えっと、、、

なお 遅くなるとダメでしょう。
帰りなさい。降りなさい。

車を降りろと言われたと思った瞬間。
あ、私は嫌われたんだ。そう思いました。

きぃ …わかりました。

素直に私は車を降りた。
そして、バイバイと言って
自分の車に戻った。。

なんか、腑に落ちない。
落ち着かない。
こんなはずではなかったのに。。。

少し考えてから、ラインを送った。

きぃ "今日はありがとうございました。"

すると、すぐに返事が返ってきた。

なお "いえいえ、遠くまでありがとう
ございました。
気をつけて帰るんですよ。"

きぃ "もう、帰ってますか?"

なお "いえ、まだ駐車場です。"

その返しにハッと顔をあげて、
彼の車の止まっているところを見た。
確かにまだいる。
なんで?用でも出来たのかと思ったのにぃ!!
そう思って思わず電話をかけた。

きぃ もしもし?なんで、帰らないの?

なお や、見送ってから帰ろうかと、
急いで帰らなくてもいいので。

きぃ は?え?じゃあ、なんで、
帰れって行ったのー?

なお いえ、帰れとは言っていません。

きぃ 何それ!?…そっちもう一回
行っていい?

なお どぞ。

少し怒りがこみ上げた。
帰れって言ったのと同じでしょ!?
なんで?
嫌だったんじゃないの!?

ためらいながらも、彼の車に戻った。

きぃ どういうこと!?説明して!!

私が、少し怒り気味に言ったら、
彼は?を浮かべた顔で、

なお いえ、楽しくないのかと
思ったんです。
終始下向いてるし、
目は合わせてくれないですし。

きぃ だから、緊張してるって言ったのに!

なお 嫌われたんだと思ったんですよ。

きぃ こっちが嫌われたと思ったよ!!

そこで、彼は爆笑。
私は少し拗ねた。

そして、ドライブ再開。
彼は、彼の知ってる夜景が綺麗なところに3ヶ所連れて行ってくれた。

時間ギリギリまで一緒にいて、
沢山話をした。
彼の好みの話。
彼の趣味の話。
私の過去の話も少しだけ。。。
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