イチゴパフェ
「なーになーに、彼氏の話?」
話に混ざってきたのは私の5コ年上の間崎雅美(カンザキミヤビ)さんだ。
「あ、はい…」
「彼氏って製薬会社の研究者だっけ?かぁっくいー!エースなんじゃないの?」
研究者にエースとかあるんだろうか、なんて思って私は苦笑した。
「その指輪も、彼から?」
「あっ………そうです。」
思わず左手で右手を隠すと、雅美さんはきゃあっと声をあげた。
でもそういう雅美さんの左薬指には、キラキラと光るリングがはめられている。
――私もいつか…だなんて思って、また気がはやいと思い直す。