美男子の恋事情!
「うるさいよ。アンタに慰めてもらうほど、俺は落ちぶれてない」
いつもなら軽く合わせておくんだけど、今日はそんな気分になれない。
むかつく。お前に優奈の何がわかんだよ。
「何それ!可愛くない奴」とふて腐れる女を置いて、俺は家路に着いた。
途中、優奈の家の前で足を止める。
遮光カーテンが引かれた優奈の部屋。
良かった、無事に帰って来てるみたいだな。
置いてったのは俺なのに。ホント勝手だと思う。
優奈の部屋に向かって「ごめんな」と呟くと、俺はモヤモヤしたまま家に帰った。