初恋ナミダ。
"また、明日"
明日が早く来ないかな、なんて思う私は……やっぱり、変だ。
閉めた扉の向こうにいる先生が、こんなにも気になるなんて……変だよ。
こんなのまるで、ドラマや漫画で見る恋する女の子みたいだ。
そう思ったら、喉に引っかかってたようなどうしてという気持ちが、スッと消えたのがわかった。
それが、答えなのだと告げるように。
だけど、その答えを認めるわけにはいかなくて。
だって相手は、生徒じゃないから。
だからきっと、これは憧れのようなものなのだと心の中で繰り返しながら、私は、数学準備室に
背を向けた。