初恋ナミダ。
初めての好きっていう想いは、私を振り回し戸惑わせるけど……
「それじゃ、今日はテストの復習をしていこう。まず、1番間違えが多かったのは──」
白いチョークを持つ先生の背中を見てるだけでも、バカみたいに“好き”が溢れる。
「次は、第11問だが、そうだな……これは誰かに解いてもらおうか」
目が合えば、嬉しい反面、照れ臭くて反らしてしまったり。
意識し過ぎも良くないなぁ。
ただ……
相手は教師だ。
この恋が叶うことなんてないだろう。
でも、そうだとしても、芽生えたこの気持ちは大切にしたいから。
私は今日も、告げられない想いを胸に秘め、先生の授業を受けるのだった。