初恋ナミダ。
てっきりそのまま素通りで駅構内に消えてくと思ってたのに。
ていうか。
「そんな顔って何ですか」
あれですか。
先生的には、この店にはある程度のレベルたっかい顔の人しか入ってはいけないってルールでもあるとか?
もしくは、カウンターに座るなら誰もが美女って認める容姿の人しか座るなと?
だとしたらすみませんでした。
「整形して出直してきますね」
言って、私がカウンターに向き直ろうとすると。
「なんの話だ」
先生に突っ込まれる。
そして──
「体調悪いんだろ? 顔色が良くない」
少し気遣うような声色で言われた。
あ、そっちか。
紛らわしい。