初恋ナミダ。
*お礼
朝、目が覚めて。
「……え、えええええっ!」
私は時計の針が指す時間を確認し、飛び起きた。
「ヤバイ! 遅刻!」
何がどうしてこんな時間まで寝こけてしまったのか。
バタバタと学校へ行く準備をしながら、私は昨日のことを思い出してみる。
昨日は……そうだ。
まだ少し不思議な感じがするけど、熱が出ちゃって椎名先生に看病してもらったんだ。
薬と、それから……これ、この額に貼ってある熱さましのシートと飲み物まで買ってくれて。
で、少し話をして先生が帰っていって……
ああ、そっか!
私、目覚ましセットせずにそのまま寝ちゃったんだ!
支度に追われながら、どうして目覚ましのボタンひとつ押してから寝なかったのかと後悔。
それと同時、完全に熱が下がっていることに気付いて、椎名先生に深く感謝。