史上最強恋愛警報!








「ヒナちゃんは謝らなくて良かったのに」




「…でも、早くその場を収めないとって」




生徒会室のソファになぜか隣り合って座る。
心臓がバクバクしてる。




「本当に自分のことは後回しだね?
すぐに俺に声かけてくれれば良かったのに」




「す、すみません……」




「俺、助けるって言ったでしょ?
ヒナちゃんのヒーローなんだから、ね?」




その言葉に、なんだか嬉しくなった。




「真琴先輩、戻らなくていいんですか?」




ほとんどの女の子が真琴先輩目当てのはず。
その本人がここにいるようじゃ……




「ん、いいのいいの。
俺も愛想笑いは疲れちゃったから。
こうやってゆっくりヒナちゃんと話せれば……いいか、な」




そう言ってあくびをしながら伸びをする真琴先輩。




前日、全く眠れなかったって言ってたっけ?









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