史上最強恋愛警報!








「てことだから、2人で周って来い」




「で、でも……」




確かに嬉しい。楽しみ。
そう思うよ。


でも、鳥羽くんはいいのかな?




「みんな気づいてる。
お前が時々悲しそうな顔をするのは、
九州にいた頃を思い出してる時だって…

お前を笑顔にさせるには、
会長しかいないって。

俺らの気持ちだと思って受け取って欲しい」




真剣な眼差しでそういう鳥羽くんに、
なにも言えなくなってしまった。




みんなが気づいてたっていう驚きと、
優しさで、

なんだか心が満たされた気分になった。




「……分かった。
鳥羽くんとは来年も、あるもんね」




そうニコッと笑うと、
微かにだけど口の端を上げて、同じクラスの友達の方へと向かった。









< 118 / 248 >

この作品をシェア

pagetop