史上最強恋愛警報!
「高野さん」
優しいけれど、なんだか怖い。
そんな声を聞いて少しビクッとなった。
この声は…九条さんだ。
「来て下さって、ありがとうございます」
「……いえ。
あの、私に何か用があるんですよね?」
それ以外に考えられない。
友人でもなく、数日前に顔を合わせたばかりの私をディナーパーティーに招待するなんて、
何の目的かは分かんないけど…。
「そうね、奥の部屋まで行きましょうか」
九条さんの後をついて行くと、
周りの大人の人たちはみんな笑顔で九条さんに挨拶をしてた。
九条さんって、相当位が高い人らしい…。