史上最強恋愛警報!
「本当に貴女は人をイライラさせる天才なのね。
いい加減にその口を…」
「俺からしたら、キミの方が天才だと思うけどね。
俺をイライラさせる。」
え……
この声、聞き間違えるはずない。
でも、ここにいるなんてありえない。
「ま、こと……?なんで……」
「キミの企んでる事は大体わかるよ」
真琴先輩……汗かいてる。
きっと、走って助けてくれたんだよね?
急いで来てくれたんだよね?
やっぱり、だいすきだ。
「ヒナちゃんに言うなら、
俺に直接言ってくればいいんじゃないかな?
まあ、寄りを戻すなんてないけどね」
「な、なんでよ!
私はあなたを……」
真琴先輩は私の手を握って、
何時ものように笑った。
「例え前にどんなことがあっても、
今がどんな状況であろうとも、
俺は、好きじゃない人と付き合う気はないよ」
そう言って、真琴先輩は私の腕を引いて
部屋から早歩きで出た。