史上最強恋愛警報!








直央先輩に電話をしたのは本当。




真琴先輩はそんな私を見て、
行ってくるね、と力なく笑って来た道を引き返した。




九条さんのことだから、何をするか分かんない。




もしかしたら寄りを戻さないと言いながら気持ちが変わる可能性だってある。




数分後、自転車に乗ってきた直央先輩がこっちに走って来てくれて、
また、泣いてしまった。




「ど、しよ……。
真琴先輩の背中、押して…っ
九条さんの、ところ、行かせて……

寄り戻し、たら……っ」




「雛子ちゃん……」




手をぎゅっと握って、
一緒に帰ろ?と言ってくれた直央先輩。









< 155 / 248 >

この作品をシェア

pagetop