史上最強恋愛警報!
大きな壁
───……
「ペンを置いて、後ろから集めて下さい」
テスト最終日。
今日まで真琴先輩とは、
一言も話さなかった。
というか…目も合わせていないんだ。
避けられてるし、
私自身も避けてしまってる。
今、私と真琴先輩の間には
大きな壁ができてしまった。
これを壊すのは…難しすぎるんだ。
久しぶりの生徒会室に鳥羽くんと向かう。
扉を開けると、直央先輩も愛斗くんも既に座ってたけど……
真琴先輩だけがいなかった。
「あれ?晴大と雛子ちゃん、真琴知らない?」
直央先輩の言葉に、
私と鳥羽くんは首を横に振る。
「んー…どうしたんだろ?」
愛斗くんはお菓子を食べながら、首を傾げた。
真琴先輩は、きっとこない。
そう思った。
だって……