史上最強恋愛警報!
「雛子ちゃん、真琴ってね、
なんでも完璧そうに見えてさ、自分のこととなると不器用なんだ」
直央先輩が私の手をぎゅっと握って
優しい表情で言う。
「だからね、自分の気持ちにも追いつかなくて、こうやって…
雛子ちゃんを傷つけることもあるんだ」
……でも、真琴先輩はきっと、
「その分、真琴はね……「謝りたいのに、言葉に悩みすぎて一向に謝れない」」
私と直央先輩の声が重なった。
直央先輩を含めた私以外の3人は、
目を見開いて驚いていた。
「あはは、雛子ちゃん、真琴のことわかってるじゃん!!
……不器用な男だけど、心はしっかりとしてるよ。
たくさん迷惑かけると思うけど、俺としては……これからも真琴をよろしく!って感じかな!」
強く強く握られたてからは、
直央先輩の元気を貰えた気がした。