史上最強恋愛警報!
「夜ご飯だーっ!!」
学生寮1階の中央にある食堂で、
三波先輩の声が響く。
いつものことらしくて、みんな特に気にしてない。
…けど、さっきから視線を集めてるのは確か。
いや、完璧に私が見られてる…!
「……居心地悪いなぁ」
「女の子がいるからね、みんな話は聞いてたけど
やっぱり興味が出ちゃうものだし」
まぁ、生徒会メンバーとご飯だから
まだなんとか正気を保てるけれど……。
こんなところに慣れられるのかな…。
「ヒナちゃん、こっちだよ」
真琴先輩の言葉に、生徒会の3人が反応した。
「ねえ、今、真琴さ…雛子ちゃんのことヒナちゃんって呼んだよね?」
「呼んだねぇ…僕と同じだね…。
いつの間に仲良くなったんだね…」
「…女は名字呼びの会長が珍しいっすね」
みんな目を見開いて真琴先輩をみる。
当の真琴先輩は、ニコニコしてスルー。
ここから選んで食券買うんだよ、と言ってる。