史上最強恋愛警報!
信じてる。
次の日の朝、校門の前にはたくさんの卒業生と在校生がいて、
それぞれお世話になった先輩たちと話をしていた。
「まこちゃん、なっちゃん、
たまには遊びに来てよ!?」
「分かってるって。
愛斗、お菓子はのほどほどにね」
真琴先輩に注意されて、えーっと言いながらも笑顔の愛斗くん。
昨日たくさん泣いたから、今日は笑顔!って私と会った時に言ってたなぁ。
「……そろそろ行かないとね」
真琴先輩の言葉で、その場の雰囲気が一気に変わった。
お互い忙しくて、会える時間なんて減っちゃうだろうし、心配になるけど……。
私は真琴先輩に抱きついた。
「雛子ちゃん、大胆だな〜!」
今日だけ、ですもん。
「……いってらっしゃい」
またね、さよなら、そんなんじゃなくて、
私の選んだ言葉は“いってらっしゃい”
真琴先輩も満足したらしく、
ふふっと笑ってから、
「いってきます」
そう答えてくれた。