史上最強恋愛警報!
「…ヒナちゃんって、案外頑固なんだね」
手を動かしながら、
視線はテーブルの上の資料を見ながら、
クスクスと笑う真琴先輩。
「違いますもん…」
部屋の真ん中にある小さな正方形の机に
向かい合わせになって座る。
なんだかものすごく緊張してるんだ。
「でも、頑固だけど」
「………」
「すごく、助かるよ」
一言余計ですよ、って心の中で言って
仕事に集中する。
別に頑固になってるつもりはなかった。
ただ、あまりにも多くて
あまりにも大変そうだったんだ。
みんなより仕事が少し多いとは言え、これはいくらなんでも多すぎる。
こんなのやってたら、寝る時間も勉強する時間さえもなくなると思うし…
第一に、疲れがたまって倒れたりしたら嫌だから…。
「自分の意見、素直に伝えるの苦手?」
「え…?」
少しの沈黙の後、突然真琴先輩にそう聞かれたから驚いた。