史上最強恋愛警報!
「それじゃあ、もう少し落ち着いたら…」
真琴先輩はそこまで言って、
言葉を発するのを止めた。
理由はきっと私。
私が真琴先輩の服の袖を掴んでるから。
「ヒナちゃん?」
「1人…やだ」
「え?」
風邪の日は、
両親が共働きともあっていつも1人だった。
お父さんもお母さんも、お仕事休んで私と一緒にいてくれるって言ってたけど、
それを私が拒否したんだ。
迷惑かけたくないって…。
「……本当は、寂しかったの…。
1人、怖くて、寂しくて、泣きそうで…」
ここに、お父さんもお母さんもいないのに。
私の口は、止まらない。
「…1人にしないで……っ」
「……俺はずっとここにいるよ?」
そんな、優しい言葉を最後に、
私はまた深い眠りに落ちた。