史上最強恋愛警報!
Level3
変な気持ち
「ヒナちゃん」
「…っはい?」
「これを持って行って欲しいんだけど…
大丈夫かな?」
「だ、大丈夫です!」
よろしくねって、笑顔で言いながら去る真琴先輩。
いつからだろう?
名前を呼ばれるだけで鼓動が早くなったのは。
笑顔にドキドキが止まらなくなったのは。
…意識、し始めたのは。
資料室で、はぁ…とため息をつく。
昨日、勇気を出して美夏に恋とは…の続きを聞いたんだ。
そこで聞いたことと、
私が真琴先輩に対して感じることや影響することは、ものすごく似てて…
まさか……なんて思ったりした。
仮に恋だとして、
そんなの…いつから?
なんて考えても、何も分からないんだ。
頼まれた荷物を持って、資料室を出る。
今は放課後、
もう少しで迫る中間テストの勉強をしながら
この学校にしかないイベントの準備をする。