【完】わたしの恋のキューピッド
「・・・?え・・・!?」
真司が今にも椅子から倒れ落ちそうな体制になる。


キ、キス・・・しちゃった・・・

自分でも驚いた。
どうして真司まだ付き合ってもない相手なのに・・・
告白もしてない相手なのに・・・
それにまだ、告白の返事を聞いてない相手なのに・・・

キス・・・しちゃった・・・

「あ!あの・・・ゴメン・・・!
突然こんな・・・!えっと・・・!」

ひとまず謝った、何度も頭を下げた。
沈黙が続く・・・。


私は真司の顔を見ようと下げた頭を少し上げ、
真司の顔を覗き込んだ。


「真司・・・?」

真司の目線は私を通り越して、
少し離れたほうへ向かってた。


「優木さん・・・?」

・・・え!?


後ろに振り向くと、
教室の扉のところに立っている優木さんの姿があった。


< 116 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop