【完】わたしの恋のキューピッド
「あ、挨拶?」


なんで、挨拶・・・?


「いいか?恋っていうのはそういう日々の積み重ねで
両思いになるものが多いんだ!
例え、片方が一目惚れでももう片方も一目惚れになる確率なんて
滅多にないんだからな!しかも、その後すぐに
「わたし一目惚れしちゃったかも!」、「おれも一目ぼれしました!付き合いましょう!」
「はい!」なんてことは絶対にない!!」


「そ、そうなの・・・?
まぁ、わかる気もするけど・・・」

ちょっとした小芝居を挟みながらも
カレは必死に説明した。


「あぁ!だから急げ!早く行くぞ!」


そう言うと、カレは私の部屋を飛び出した。


「ま!まって!」



私も急いで、スクールバックを持ち
一階に向かった。


「あ!藍おはよう!」


「おはようお母さん!」


「そうそう、蓮くんが
ご飯もろくに食べずに出ってっちゃったけど・・・」



「蓮って・・・?」


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