【完】わたしの恋のキューピッド
私と真司先輩はしばらくなにも言えなかった。

真司先輩と付き合えることになって、
そして、蓮がいなくなった・・・。


「藍・・・さん」


真司先輩の突然の言葉に私は振り向いた。


「あの、俺さ、
蓮君の代わりになるか、わからないし、
優木・・・さんの名前、ちゃんと呼ぶ勇気・・・
今はないけど、ちゃんと守るから!」

「真司先輩、蓮の代わりなんて言わないでください。」

「え・・・?」

「真司先輩は真司先輩。
蓮は蓮。代わりはいません。
だから・・・」

涙をこらえていたつもりだったが、
耐えられなくなった。


「真司先輩は、
ずっとそばにいてくださいね・・・!」

「あぁ・・・」


真司先輩はそっと私を抱き寄せ、キスをした。

「ずっと一緒そばにいる。
これだけは自信を持って言えるよ、
・・・愛してる」


< 134 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop