【完】わたしの恋のキューピッド
「蓮・・・」


「・・・・・・」


「わたし・・・
また振られちゃったよぉ・・・」


言葉にしたら、また涙がこみ上げてきた。


「うわぁぁぁん・・・!」


「・・・はぁ」


蓮がゆっくりと屋上に降り立ったと思ったら、
一瞬で蓮の背中に付いていた羽が消えた。

少し驚きつつも、私はつづけた。


「・・・もう、
先輩との恋は無理なのかな・・・」


そう言いながら蓮の方を見ると。


え・・・?


蓮の姿が薄く透けている様に見えた・・・。


私は自分の目をこすり、
また蓮の方を見た。


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