【完】わたしの恋のキューピッド
挨拶は肝心です
翌朝、自分の部屋で目が覚めると
やはり昨日のことが夢のように思える。


「やっぱり夢だったんだ!
やっと目が覚めたー!昨日のことが夢だったってことは、
今日が昨日?まぁ!いいか!夢だったんだもの!」


私は喜びで舞い上がりながら起き上がり、
クローゼットを開けて着替えを始めた。


「ということは!先輩に振られたのも夢ってこと!?
私にはまだまだチャンスがあるってこと!?
やったーーー!!」


「いや、昨日起こったことは確実に現実だ。
お前も確実に先輩に振られてる」


うっすらと聞き覚えのある声のする方を向くと
そこには、昨日の天使・・・ではなく恋のキューピッドがいた。


「え!?な!なんでいるの!?
やっぱりまだ夢なの!?」


「だーかーらー!
夢じゃないって言ってるだろ!?
それよりも、さっさと着替えろよ」


私は最後の言葉を聞いて固まり
どんどん顔が赤くなっていった。

「で!出て行けーーー!!」


私はそう叫びながら
カレを部屋の外へ追い出した。


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