元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない
心拍は一歩踏み出すごとに上がっていく。
バシっとぶつかった視線に息を呑んだ。

「あっ…咲良!」

ぎこちなくわたしに向かって手をあげる涼くん。そのハニカム笑顔はやっぱり可愛すぎて駆け出したくなる。


「涼くん…どっ…どうしたの?」


涼くんは優希をチラチラ気にしながらも照れたように言った。


「咲良の学校まできたら…会えるかな?ってさ…//」


可愛い…
ハニカム笑顔もその直後のクールな表情も…乱されていく鼓動は止まることなく動き続けている。
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