元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない
「ん?なに?」

隣同士ブランコに乗りながら数秒見つめ合って沈黙を過ごす。

「わたし、今から電話掛けたいんだけどさ……その間…手を…繋いでいてほしい…ダメかな?」

不安と緊張で途切れ途切れになった言葉達を必死にくっ付けて伝える。


「えっ…いいけど、誰に電話かけるの?」


わたしはゴクッとツバを飲み込み深呼吸した。


「…………彼氏」
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