元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない
「もしもし!咲良?急だなぁ〜久しぶり〜元気か?」
大輝の声を聞くのは何週間ぶりだろう。
きっと歩み寄ろうとしていなかった。
距離のせいにしたり、携帯電話のせいにしたり…離れていく気持ちに気づかぬふりをしてほったらかしにしていたんだ。
「大輝……あのね…あの…話があるの…」
「ん……うん。なに?」
「好きな人が出来たんだ…だから別れてほしい。」
「「えっ!」」
重なったふたりの声は、大輝と涼くんのもので同時に発されていた。
涼くんはわたしをまじまじと見つめて、握っていた手をギュッとしてくれた。
「俺……咲良と同じ高校行くために毎日めっちゃ頑張ってたのに……なんでだよ…好きな奴って誰だよ!?」
「大輝ごめんなさい。自分勝手だってわかってる。でも…こんな気持ちで一緒にはいられない。ごめんなさい。」
最低なのもズルイのもわかっている。
大輝にごめんなさいを何度言ったって足りないけれど…わたしは自分の気持ちに嘘がつけなかった。
大輝の声を聞くのは何週間ぶりだろう。
きっと歩み寄ろうとしていなかった。
距離のせいにしたり、携帯電話のせいにしたり…離れていく気持ちに気づかぬふりをしてほったらかしにしていたんだ。
「大輝……あのね…あの…話があるの…」
「ん……うん。なに?」
「好きな人が出来たんだ…だから別れてほしい。」
「「えっ!」」
重なったふたりの声は、大輝と涼くんのもので同時に発されていた。
涼くんはわたしをまじまじと見つめて、握っていた手をギュッとしてくれた。
「俺……咲良と同じ高校行くために毎日めっちゃ頑張ってたのに……なんでだよ…好きな奴って誰だよ!?」
「大輝ごめんなさい。自分勝手だってわかってる。でも…こんな気持ちで一緒にはいられない。ごめんなさい。」
最低なのもズルイのもわかっている。
大輝にごめんなさいを何度言ったって足りないけれど…わたしは自分の気持ちに嘘がつけなかった。