元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない
朝起きた瞬間の部屋の空気も、
いつもの朝食のパンと目玉焼きも、
なにも変わらないはずなのにキラキラに輝いて見える。

恋は全てを輝かせていく。


「ママ〜!今日は学校終わってから優希が家にくるからねぇ〜!」


「はいはい!しっかり掃除しておきます!あっ!咲良、夏休みはしっかり勉強するのよ?テスト散々だったんだから〜」


「無理無理!夏休みはね♡毎日涼くんと会うんだから♡じゃあ行ってくるねぇ!」


「涼くん?……前に付き合っていたあの子かしら?大輝くんは?まったくコロコロ変わるからついていけないわ!もお…」

学校の下駄箱で上履きに履き替えていると

「咲良早っ!」

振り返るとそこには優希がいた。


「優希〜♡」

わたしはソッコー優希に抱きついた。

「おはよ♡会いたかったよっ」

「朝からやめろよ…さてはあの後いい事があったとか?」


わたしは優希に抱きついたまま
ピョンピョン跳ねて頷いた。
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