先生と私 ~ 第二理科室の恋~
はじまり。
4月17日
今日から中学二年生のはじまり。
里彩はドキドキしていた。
まあいいクラスだったし
(何より今年はまともな彼氏が欲しい)
去年付き合ってたのは遊び人だったし。
ほんとにいい人ってなかなかいないよね。
教室に入った瞬間トントン拍子で話が進んでいき、掃除場所を決めることになった。
いつメンの奈未と愛菜と心咲と朱理と新井
新井は女子だよ!苗字呼びなだけ。
簡単に紹介すると奈未と愛菜はお笑い系?笑
でもまともなときもある。
朱理は真面目ちゃん
心咲は不思議ちゃん
新井はギャルママ←あだ名笑
担当の先生欄を見た
はっとした。
1年の時から気になっていた先生
西野先生
思えばこの時から胸は高鳴っていた。
2日後、やっと掃除が始まった。
西野先生が第二理科室の鍵を開けてくれた。
その横顔はやっぱりかっこよかった。
他の人は言う
「里彩?!西野先生がいいの?趣味わる」
「西野ね、まじ性格悪いよ。部活ロクに見に来ないくせに怒るときだけ怒って」
はっきり言ってそんなのどうでもいい
私は、西野先生が気になってた。
いざ話して見ると予想と違った
「掃除しよ~ S!O!J!I!そうじ!」
は?(笑)
この人こんなはっちゃけてたんだぁってびっくりした。
もっと高貴な感じだと思ってたから。。
その後はどんどん仲良くなってって
1ヶ月経って。
先生のお気に入りに入ることができた。
正直先生の前では素直に話せた。
ちょっとコミュ症なとこあったり、男の人と目を合わせられなかったりする自分が、先生と居るときだけ自分ではないようだった。
時には先生が私をロッカーに閉じ込め
「鈴木どこ行った?!」
「ちょ、先生!ここいます!笑」
「え?どこ?」
「影薄くてすみませんねーーー!汗」
「ハゲ薄い?」
「か!げ!笑」
んーまあ
色んな人に仲いいとか言われてた。
それでも先生はあくまでも先生。
簡潔に言うと自分の面倒を見てくれる大人
それくらいの存在でしかなかった。
いつ頃までこの想いだったんだろう
私のキモチを動かす事件があったの。