オレ様男子に愛されて。(上)
「ところで、律って、由奈ちゃんのこと好きなの?」
蒿くん、なんてストレートなっ!
ダンプカーみたいな勢いだね。
「んなの当たり前に決まってんだろ。」
「は?」
平然と答える神崎。
「じゃあ、由奈ちゃんは、律のこと好きなの?」
「そんなわけ「あったりまえじゃーん!ね!ゆなっ!」
ゆう、私の否定を遮るんじゃなーい!
「違うから、絶対ないから。」
「ふーん、そうなんだぁー.....」
なぜ蒿くんそんな不満そうなのさ?
「由奈ちゃん、赤くなってたから、絶対律のこと好きだと思ったのにー!」
「蒿くん!
ゆなは律くんのこと好きだよっ!」
いや、勝手に決めつけ.....
「そーなんだっ!
由奈ちゃん、照れてるだけだったんだねっ、良かったー!」
「そうなのー!
ゆなってば、照れ屋さんなのー!」
ちょっとそこのお2人?
なにを2人で盛り上がってるのかなー?
「僕!応援するから!
由奈ちゃん!がんばってねっ!」
「いや、だから「私も応援するよ!ゆなっ!ふぁいとっ!」
いや、また遮ったね、ゆう.....
「律もがんばるんだよ!」
「おう!」
いや、おう!、じゃないから!
「ちょっと、ゆう、こっちにおいで。」
「あ、じゃあ、僕達お邪魔みたいだから、教室かえろ、律。」
「じゃあな、由奈。ゆうちゃんも。」
「ばいばーい!またねぇー!」