オレ様男子に愛されて。(上)


今日の昼休み。



最近はもう、ゆうや神崎や蒿くんとお弁当を食べるのにも慣れて、楽しく.....

と、言いたいところだけど、いつも神崎に振り回される毎日です。



「ゆなー!で、どう?
自分の気持ちには気づいた?」



ゆうが突然弁当を片手に聞いてくる。



「自分の気持ちは自分なんだし分かってるに決まってるよ?」



そう言うと.....



「「はあああぁぁぁぁー。」」



ゆうと蒿くんが大きなため息。



なぜ?



「ほんと、鈍感って辛いな、律。
ちゃんと気づいてもらえよ!」



蒿くん?



「ねぇ、なに言ってるの?」



思わず聞いてしまう。



「ゆなってさ、律くんのこと好きなの?好きじゃないの?」


「す、きなわけないよ!」



モヤッ.....



なに?

なんでまたモヤッてなるの?



「ゆなは、今、モヤッてした?」


「うん、した。なんで?」


「律!よかったなぁー!」



ん?蒿くん?なぜに?

私の不幸を喜んでいるのか?



「ま、律くん、これからもどんどん攻めていこうね!」


「おう!」



いや、だから何を?

何をがんばるの?



『じゃあな、由奈♡』



耳元でささやかれる言葉。

また.....熱い.....。



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