オレ様男子に愛されて。(上)
復活しました!
昨日、看病してもらったんだから、神崎にお礼言わないといけないけど、
なんか.....
気まずい!
あ、電車来た。
電車に乗ると.....
「由奈、おはよ。
もう大丈夫か?」
神崎がもう電車に乗っていて。
心配してくれた。
「うん、もう大丈夫。
ありがとう。」
「ところで、お前、ついてるよ?」
「え?なにが?!」
またなんか口についてる?!
早く取らなきゃ!
恥ずかしい!
「どこ?!」
「ん?ここ。」
口元を指さす神崎。
「えー、どこー?!
何がついてるの?!」
やばいやばい!
チュッ。
「へ?」
「口が、ついてたから。」
はあああぁぁぁぁー?
まさかそれをするためだけに私を焦らせたのか?
絶対にお礼なんか言ってやらない!
でも.....
ずっと看病してくれてたんだし。
「き、昨日はありがと。」
「どう致しまして。」
また神崎の優しい笑顔。
どうして、この笑顔にこんなに私は惹かれるんだろう.....
もう、夏休みが始まろうとする頃。
疑問はさらに深まるばかりです。