オレ様男子に愛されて。(上)
次の日、部活を終えてから私は走った。
神崎を見つけるために.....
ちゃんと蒿くんに神崎の家までの地図はもらったから大丈夫!
「はぁはぁはぁ.....」
走るのしんどい.....
もう、無理なのかな?
と思ったその時、
見覚えのある姿を見つけた。
ここは神崎の家の近くの公園。
「神崎、やっと見つけた。」
「え、由奈?!」
「なんで部活休んだの?」
「こんなカッコ悪いとこ、お前に見られたくなかった。」
いつも、こうやって神崎は、自分から寄り添って来てくれて、
手を差し延べてくれるのに.....
私がそれに応えたことがあったの?
私だって、向き合うって決めたから。
神崎の想いにも、
私の想いにも.....
私は、きっと神崎が好き。